MKやCOCAとはちょっと違う『タイスキ亜種』を味わうには? MBKの老舗店へ行ってみた!


สุกี้ยากี้ นัมเบอร์วัน スキヤキナンバーワン

タイスキといえば「MK」や「COCA」と答える人が多いだろう。近年はバンコクを中心に新規店も多く出ているけれど、「老舗の店はどこ?」と言われてパッと出てくるのは
コカ、MK,テキサススキぐらいかな?

この三つのお店の中で、一番老舗として有名なのは「コカ」レストランだろう。「タイスキ」という鍋料理のネーミングも、考案したのはコカレストランなんだとか。
スリウォンのソイ・デコに中国の「火鍋(フォーグー)」が食べられるお店として、20席程度の小規模店として始まったお店は、あれよあれよという間に規模を拡大。大成功を納めた秘密は見慣れない中国の料理をタイ人にも受け入れやすくする「工夫」にあったらしい。当時の店名は中国語で「美味しそう」という意味の「Kekou」だったけれど、発音しやすく覚えやすい「コカ」に改名。「火鍋」の呼び名も当時流行っていた「スキヤキ」という歌(坂本九の「上を向いて歩こう」の国際版やね)にあやかって「スキヤキ」にしたという。このネーミングが広く普及し、タイ国内では「スキヤキ」とか「スキ」という名前が一般名詞化した。

「コカ」の工夫はそれだけじゃなくて、1人前の食材の量を極端に減らしたことも大きな工夫だった。このおかげで、客は一回の入店で色々な肉や野菜を注文して食べられるようになった。今もタイスキの店に行って具材を注文したら、「牛肉」とか「豚肉」とか「青梗菜」とか、いろいろな食材が小さい四角い皿に乗せられて積み上げられて出てくると思う。あれこそが「タイスキ」のオリジナリティであり、真骨頂であると言えるだろう。

「コカ」登場後にはいろいろなタイスキ屋が登場したようで、前述の「MK」や「テキサススキ」もCOCAの後追いと言えなくもない。料理のスタイルも似ているしねえ。

しかしこの他にも、古くから「タイスキ」を始め、今もまだ営業を続けているお店はいくつかあるわけで…。そのお店のいくつかは、現在の「コカ」とはちょっと違った特徴を持つようだ。

「コカ」や「MK」とは微妙に違うタイスキを食べるために、MBKまで行ってきた!


やってきたのが、このお店。(ちなみに、お店の外観を撮り忘れたので、写真はお店のHPのリンク先を表示している。)
名前を「スキヤキナンバーワン(สุกี้ยากี้ นัมเบอร์วัน)という。

場所は、MBKの6階。フードコートなどがある中で、まあまあ広いお店だと思う。
お店のHPなどによると、創業は50年以上なんだけれど、現在はMBKレストラングループのうちの一つになっているんだとか。そっかー、それでMBKの中に支店があるのか。


メニューはいろいろあるんだけれど、けっきょくのところ食べ放題がおトクな様子。399バーツと299バーツの食べ放題があるんだけれど、せっかくだからいろいろ食べられた方がいいよね。399バーツの食べ放題を頼むことにした。


そして、出てきたお皿が…こんな感じ!

みてみて!フツーのタイスキとちがうのがわかるだろうか?

まず、ここのお店はお肉に卵を絡めるのが基本なのだ。(他のタイスキ屋でもそういう食べ方はするけどね。)

それから、お肉にかけるもう一つの食材が、おミソ!
タウチアウ(เต้าเจี้ยวタイの液状豆味噌調味料)を周りにかけて、お肉とお味噌を混ぜ混ぜしていただくのだ。

メニューに書かれた説明によると、ここのお店は「潮州」スタイルのお店なんだとか。お肉に生卵とタウチアウを混ぜるのが「潮州風」っていうことなのかな?

このお店だけじゃなくて、ペチャブリ通りにある「ルアンペット」という老舗タイスキ屋も、このスタイルみたいだね。


そんなわけで、お肉と味噌と生卵を、混ぜ混ぜしていただく。2人前なのでやたら量が多いんだけど、とりあえず混ぜてみた。

ぜーんぶ混ぜ上がったのを見た感じは…うーん、正直あんまり美味しそうでもないかな…。(^^;

茹で上がってからが見せ場なんデス!!?


混ぜたお肉を、お鍋へ投入。
こうなると、フツーのタイスキとあまり変わらないかな?
でもお肉を入れる都度、生卵+おミソを絡ませてゆくと、お鍋のスープがどんどんトロトロになってゆく。


できあがり!
パクッと食べてみると…。お肉はぷるぷるでなかなか美味しい。やはり卵を絡めて食べるので、口当たりもよく良くなっている。

スープも美味しかった!

お味噌と卵を絡めて食べるタイスキは初めてだったけど、美味しいタイスキだった〜。食べ放題で心ゆくまで鍋を堪能できるので、腹ペコのひとには尚イイかもね。(^^

お店の場所と地図

営業時間: 毎日 10時00分~22時00分
MBKセンター6階 フードコート近く

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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