【緊急募金】ゾウさんを救え! ラオスのエレファントキャンプがコロナで大ピンチ。ラオス料理『シンダート』を楽しんだあの日。


ຊີ້ນດາດ   シンダート
(タイで言うところの)ムーガタ

新型コロナウイルスが世界中で流行し始めてはや半年以上経ったけれど…。
結局今年はタイに行くことが叶わなかったのでブログ更新するネタがなくなってきてしまった。
紹介する写真も、一年以上前のものになってしまうのでブログを更新するモチベーションも落ち気味。

でも、まだ紹介したいことが一個ある。

それはラオス、ルアンパバーンの料理たち。

今まで当ブログでは「北タイでカオソーイを巡る旅」「プーケット・ババキュイジーヌを巡る旅」など壮大な?食紀行をお届けしてきたわけだけど、今回はその第3弾。場所は…ラオス、ルアンパバーン!

…と、派手にぶち上げたかったのだけれども、なんせこのコロナ禍で世界中の状況が一変。ラオスも例外ではなく観光客が全くいない状況が続いているようなので、ネタとして写真に収めたお店が今もあるのかどうか、また写真に収めた料理たちが今もまだそのお店で食べられるのかどうか、非常に微妙な状況なのだ。

そんなわけでブログに載せるべきかどうかかなり迷っていたが、そんな自分に一通のメールが。

ルアンパバーンに行ったゾウ乗り体験。ラオス国公認のゾウ乗り免許がもらえるという素晴しいツアーだったのだけれど、そこのゾウさんたちが非常に困っているので寄付をお願いしますと言うメールだった。

後述するけれどこの象乗りツアーは今回のラオス旅行の中でもメインのイベントというか。本当に楽しく、印象的なアクティビティだった。なのでルアンパバーンに行ったら象に乗るツアーが絶対おすすめ!とこのブログにも書こうと思っていたぐらいなのだ。

それだけに、このメールとメールが伝えるゾウさんたちの現状は非常にショックなものであった。

そこで今回は、このゾウさんたちに出会うまでの一部始終とツアーの詳細を紹介し、この体験の魅力とツアーで食べた料理などを紹介し、皆さんにこのツアーの魅力などを紹介した後で、ブログを読んでいる皆さんとともにゾウさんたちの現状を振り返りたいと思う。


到着!…したのは2019年9月。今はもう日本からも事業撤退して経営も四面楚歌なエアアジアだけれど、この頃はそんなことになるとは微塵も思っていなかったなあ。今はバンコクからルアンパバーンまで。飛行機が飛んでるのかどうかもわからないけれど…。

到着して、すぐに気がついたのは…交際空港だけどエアコン効いてない!笑
ラオスとタイはすごく似ている国だけど、タイでは空港レベルの大きい建物でエアコンが効いていないなんてあり得ない。

やっぱりここは第三国なのだなあと実感した。


なんやかんやで1日目は予約していたゲストハウスに無事宿泊でき、一泊。
翌朝から象乗りツアーに参加した。

参加したのは、「マニファ・トラベル」という旅行会社が主催する「1泊2日 象使いライセンスツアー」というものだ。単に象に乗るだけではなく象使いとしての象への指示の仕方などを学び、最後にはラオス国家公認の「象使い」免許が取得できるという。まじか!

当日は宿泊していたゲストハウスまで車が迎えに来てくれた。メコン川の川岸で車を降り、船着場へ。そこからはメコン川クルーズの始まりだ。

ゆったりしたスピードで船は進む。うーん、懐かしい。二十年前くらいにこのスピードの船に乗ってこの船着場からタイとの国境まで船で行ったのを思い出す。ボート舟で2泊3日。途中名も知れない電気も水道もないラオスの村に泊まってそれでもまだタイに着かなかった…。

ルアンパバーンからスローボートでタイ国境まで行く旅は過酷だったけど、象のいるキャンプ場はそこまで遠くないので快適だ。

しかしながら、最初はメコン川の景色に見とれていた同行者も、次第に手持ち無沙汰になってくる。川の景色は…変わらない。メコン川クルーズは最初の30分ぐらいは楽しいけれど、残りの時間はだんだん苦行になってくる。それも20数年前のメコン川クルーズで体験済みだ。

途中、キャンプ場に着くまでにいろいろなところに立ち寄った。


ひとつは、ラオスの餅米から作る地酒ラオラーオを作る村。到着したときまだ早朝だったのでまだ村は静まりかえっていた。慌ててツアコン役のラオス人が村人を大声で呼び叩き起こす。ふらふらとやってきたラオスの村人たちは特段商売っけは無いようだった。

ここはまあ観光客がみんな連れてこられるお土産スポットのような場所。サソリとかが入ったお酒もあるので興味ある人は買えばいいのかも。


途中、布を手織りしている女性を見かけた。撮影させてもらった後布も購入した。


続いてやってきたのは、洞窟。パークウー洞窟というらしい。全然知らなかったけどルアンパバーンの有名な観光名所の一つだった。

ずーっと景色が変わらなかったメコンの川面から、急に大きな岩と切り立った崖が見えてくる。崖には洞窟があり、夥しい数の仏像が設置されている。



歩いてみると若干探検感もあって面白い。仏像自体は価値があるのかどうかわからないけれど。
かわいい猫ちゃんもいたのでいい猫写真が撮れた。


昼食は象使いキャンプ場でビュッフェスタイル。ここでは全然ラオスっぽくない料理が食べられる。
何でもない昼食に見えるけれど、ラオスのルアンプラバーンでこのクオリティの料理を出すのは結構大変なんじゃないだろうか。

(餅米+焼き鳥 みたいなメニューなら簡単なんだろうけどね)


しっかりしたパン、ホテルっぽいサラダ・フライドポテトやフライドオニオンも美味しい。たっぷり食べたよ。ごちそうさまでした。


昼食後、やっとこさこのツアーのメインイベントが始まる。まずは普通に象の上に乗ってキャンプ場にあるコースを象に乗って1周。象の上につけられた台座の上に乗って象使いの後ろでゆうゆう観覧。これならタイでも体験したことあるよ!って人も多いんじゃ無いだろうか。

決められた道ではあるけれど、かなり傾斜がある坂道を登ったり下ったり。メコン川の中にジャぼんと入ったりもするのでこれだけでも結構満足できるゾウ乗り体験だった。


えーっと、どう歩こうかな?と毎日歩いているはずのゾウさんも一瞬躊躇する時がある…そのレベルの悪路。

でも実は、この1周はこれからの過酷な「ゾウ乗り講習」のほんのサワリでしかなかった。ここまではゾウ乗り体験を楽しむ「お客さん」としての体験。しかしこの後はゾウ乗りの技術を取得する、「象使いになる」ための修行が始まるのだ。

つまり台座の上にのってゆうゆう観覧するんじゃなくて、象の頭の上に乗って自分で象を操縦して再びこの象コースを周回しなければならない。
当然、補助になるような手綱やヘルメットなどもなし。後ろには自動車免許の講師よろしくベテランのゾウ使いが補助役としてゾウに乗ってくれるので安心?だ。

まずはキホンのゾウさんが理解できる言葉の学習から始まる。

幸いなことに言葉はタイ語とすごく似ているのですぐに覚えられる…。しかし、自分が「パイ!」といったところでゾウさんは本当に言うことを聞いてくれるのかなあ?

…•ここから先は… 過酷だったので自分で写真を撮るということができず、またメコン川にドボンと浸かることになるのでカメラもスマホも使うのはやめておきたい…ということで写真らしい写真が無いのだけれども、ツアコンの方がしっかり写真を撮ってくれていたのでそちらを載せることとする。


…わかりますか? みなさん、わかりますか?

こんな感じでゾウさんに素乗り。これって日本はもちろん、タイでも体験することはできないかも。

これは比較的なだらかなでゾウが歩きやすい場所だけれど、急勾配の坂もガンガン上り降りし、メコン川の中にもドボン!

水に浸かったゾウさんの体をヤシの実のタワシでゴシゴシ擦るというアクティビティ?もあった。


しかし、ゾウさんたちは大人しく急に暴れると言うことはない。このように5歳児のお子様も後ろの象使いに守られながらしっかり乗象!

生涯忘れられない思い出になったに違いない。


過酷な象乗りが終わったところで、夕食タイム。メコン川がよく見える休憩スペースに机や椅子、鉄鍋などがセッティングされてゆく。

今晩はここでラオス料理の「シンダート」が味わえるという。「シンダート」ってどんなものか、皆さんご存知?


こんな感じで並べられてゆくお肉と鍋と、野菜たち。
そう、ラオス料理の「シンダート」とは、タイで言うところの「ムーガタ」に相当する料理なのだった。
ムーガタがラオスにもあるとは知らなかったけれど、一般的に食べられる料理らしい。

設備の関係で鍋は電気鍋だけれど、お肉も野菜も新鮮で美味しそうだった。


じゅーじゅー焼いていく。


パクッと食べると…そりゃ美味しいよね!

タレの味はタイで言うところのナムチムジェーウに近い味。間違いなく日本人の口にも合うしもりもり食べられた。

全体的に味はマイルだったと思うけれど、いろいろな人が訪れるツアーの料理なので、万人が食べられる味わいに調節しているのかもしれない。


食べてくうちに日は傾き、夕焼け空も美しく赤から夜空へと染まっていった。

この日はこれで1日が終了。2日目も朝から象乗りが続いた。2日間連続象乗りはけっこう辛いっす…。

2日間の過酷な練習の後は、無事免許取得!あまり免許を欲しがる人がいないのか、プリントして手渡しでもらうまでが結構大変だったけれど、立派な免許証がもらえて大満足。


このような素晴らしい象乗りたいけんだけれど、現在はほとんどお客さんが来なくなり大変困っているらしい。
ゾウさんは1日に大量の餌を必要とするので、このままではゾウさんの食事を賄うことができなくなってしまうのだとか。

ゾウさんの飼育って政府NGOが行なっているようなイメージがあるけれど、この旅行会社は完全民営。自分たちで象の飼育を全て行なっている。それは素晴らしいことだと思うんだけれど、今回はそれが仇となってしまった様子だ。

旅先でお世話になったゾウさんたちがお腹を空かせていると思うと居ても立っても居られない気持ちになり、思わず寄付をしてしまった。
このブログを読んでいる皆さんも、もし興味があるのなら下記のリンク先をまずは見てみることをお勧めする。

(基本的には英語のページですけど、google翻訳で日本語を表示することもできます)


 

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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