タイの「お粥」は奥が深い!潮州料理の流れを受け継ぐ粥料理『カオトムグイ』

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ข้าวต้มกุ๊ย カオトムグイ
白粥でおかずを食べる料理
タイのお粥、といえばよく出てくるのが「ジョーク」と「カオトム」。
ジョークといえば、ご飯を鶏ガラスープでくたくたになるまで煮込んだもので、どろっとした食感が美味しい一品。
カオトムは日本の雑炊に似た感じのもので、いろんな具が入っているのが食べていて楽しい一品。
それに加え、(?)タイでポピュラーな粥料理といえばこれ、「カオトムクイ」だ。
料理名というよりは、お粥の食べ方の一形態をこう呼ぶ、といった方が正しいかもしんないけど。
どんなものかといえば、文字通りただのお粥(日本でも風邪引いた時普通に食べる白粥)を主食に、
様々なオカズを注文してサラサラっと頂こう、という趣旨のものである。
カオトムグイの店って、どこにでもあるけどなんか場末って感じで、美味しい雰囲気を醸し出している店ってあんまりない。。。けど、ここカオサン近くにあるお店はまあまあ人気のようだったので入ってみた。

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店内はこんな感じ。もうお店が終わる時間帯だったので、そろそろ店じまいの準備しなきゃ、、という雰囲気。

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店内を貫く一本の聖木が印象的。店を建てる時切るのがはばかれて残したか、はたまた聖木があるからここにお店を作ったのか??どっちなんだろ。

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ズギャン!と登場したのがこの品達。まあ、自分で注文したんだけどね。
カオトムはホントにただの白粥なので、オカズを注文しないことにはやってけない!

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オカズその1!は、「トムジャップチャーイ(ต้มจับฉ่าย)」豚肉と野菜で作るごった煮(大根入りおでん?)という感じ。日本人には受け入れやすい醤油味で、若干の苦味がある。

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オカズその2!は、「パットパックブン(ผัดผักบุ้ง)」空芯菜の炒め物。「ファイデーン」と呼ばないのはなんでだろ。辛味がなくて、すっきりした味わい。

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そして、3品めの「カイトムヤム(ไข่ต้มยำ)」もろともいっしょにお椀に乗せてみた!(^o^)
フツーは「ヤムカイトム」と呼びそうなものだけど、この名前だった。
具が卵と玉ネギ、と至ってシンプルなので、「ゆで卵のヤムソースがけ」みたいな意味なのかもしれない。
酸味と辛味が強くて、甘みは少なめ。お粥に合う味やね!
「カオトムグイ」の「グイ」は潮州語の「พุ้ย」が訛ったもので、「พุ้ย」は本来「箸で口に運ぶ」みたいな意味だったらしい。潮州人が言っていたのをタイ人が耳で聞いて、こういう発音に変わったのだとか。(参考URL:http://board.postjung.com/686921.html)(タイ語)
そんなわけで、中国系タイ人(とりわけおっさんおばはん世代)が愛してやまない「カオトムグイ」。
みんなで食べに行って堪能するのも、悪くないかもね〜。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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