กะเพราหม่าลาหมู ガパオマーラームー
マーラー(麻辣)味のガパオライス
皆さんの働いている会社や学校にも「社食」とか「学食」とかあると思うけど、自分はその手の場所に行くと大抵カレーライスを注文してしまう。特に「これ!」というものがない時、無難だし当たり外れもないから選びやすい。
タイにも、この「特に食べたい!というものがない時に、取り敢えず頼んでしまう無難な一皿」というものがある。その代表格がガパオライスだと言えるだろう。どこでも大抵売っているし、値段も安いしね。
そんな「そこそこ美味しいけど、まあ普通」という立ち位置だったガパオライスにここ最近変化が出てきた。国全体がちょっと豊かになったことで庶民派のお店でも単価を上げて味で勝負するお店が増えてきたからだろうか。ちょっと高級な牛肉を使ったガパオライスが食べられるお店とか、今まで考えられなかった「ガパオライスの専門店」なんてお店も増えてきた。(日本で例えるなら、高級おにぎり屋とかに近いかなぁ?)
そういう新しくできたお店の中で、流行りと流行りを掛け合わせた「マーラー(麻辣)」のガパオライスが食べられるお店があると聞いて、行ってきたよ。
そのお店はいつもよく歩くBTSアソーク駅からほど近い、徒歩でも行ける場所にあった。国際交流基金が入っているサーミットタワー前の交差点を右に曲がって、徒歩1、2分程度。
「ガパオターぺ」というそのお店は、最近できたお店のように見えたけど、昼飯時はそれなりに繁盛していた。
店内はそんなに広くなく、かつ満席に近い状態だったので外の席で食べることにした。テイクアウトも当然のように対応していて、窓が開いていた。窓から見るとお店の人が忙しそうにじゃんじゃか鍋を振るっていたよ。
では、メニューをみてみよう。兎にも角にも、おすすめメニューの筆頭は、この「ガパオマーラームー」のようだ。ガパオと麻辣の融合とはどういうものか!?気になる気になる…。
そのほかにも、いちおうノーマルのガパオライスも食べてみたいということで、ガパオムーサップも頼んでみたよ。
着皿!豪華に2つのガパオライスが並んだね。
ここのガパオライスは知るっけがなく、パラッとしたタイプ。汁っけがあるガパオライスより、個人的にはこっちの方が好みかな。ずーっと前に紹介したベスト・オブガパオライスも汁っけのないタイプだったし。
具材はガパオの葉以外ははいっていない、潔いタイプのガパオライスだね。
タイのガパオライスもトゥアファークヤーウ(じゅうろくさざげ/インゲン豆の一種)が入っていたり、ベビーコーンが入っていたりする事はあるけど、日本みたいにピーマンや玉ねぎが入っているガパオライスは見たことがないなあ。
まずはノーマルのガパオライスから。肉がカリカリに炒めてあるにもかかわらず、ガパオの葉自体は瑞々しい緑色を保っている。これはかなりのこだわりガパオライスやね!!
友人のものなので一口頂いただけだけれど、しっかり炒まっている故か、お肉の一粒一粒に微妙なクリスプ感がある。でもコゲ感はない。ここまで満遍なくしっかり炒めるのは結構大変だろうな。道理で店員さんがガッツリ鍋を振るっているわけだ。
そして、次に控えているのが…。でました!ガパオマーラー。
こちらはムーサップ(豚肉ミンチ)ではなく、ムーチン(豚細切れ肉)を炒めたガパオライスだったよ。
よーく見ると…。確かに通常のガパオライスには見られない、黒いツブツブが!マーラーと言うだけあって、花椒がたっぷり入っているようだ。そうか、マーラーガパオというのはそういうことか。(今更納得。)
パクッと食べてみると…。おお!基本的な味わいは変わらないけれど、花椒が入っているぶん舌が痺れる!
たとえば日本だとガパオライスにパクチーを加える、なんて間違った組み合わせがある。お互いの持つ強い風味が混じり合ってよくわからない味になる大失敗の典型だよね。花椒はそれ自体の風味がガパオより薄いためか、ガパオの風味とケンカしている感じがない。こういうのをアレンジメニューとしてサッと作っちゃうっていうのは、ネイティブガパオ感覚を持ったタイ人だからこそできる芸当だよなぁ〜。
そんなこんなで、美味しく頂いた!
実はこのお店の近くに、「ガパオクンポー」という名前の、もうちょっといガパオライス専門店がある。この後そちらのお店もハシゴしてしまったのは言うまでもないか・・・。
お店の場所と地図
店名:ガパオターぺ(ร้านกะเพราตาแป๊ะ)
営業時間:11:00-21:00 日曜休み
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