เกาเหลาลูกชิ้นแคะ ガオラオ ルークチン・ケ
ガオラオといえば、「タイラーメンの麺なしバージョン」としてそこそこ知られているし、
「ルークチン・ケ」と言えば客家風のつみれとして、(そんなにメジャーなもんじゃ無いけど、)タイ国内ではまあ、たまに見かけるものではある。
でも、ガオラオ ルークチン・ケ の専門店というのは珍しい。
しかも、営業日はなんと! 土曜日のみ! それも昼飯時から夕方までしかやっていないらしい。なにその限定的な営業形態! がんこラーメンより頑固やなあ〜??
一緒に食べに行った友人は「ええ!?じゃあそれ以外の日はなにしてはんの?」と驚いていた。
いやあたしかに、なにしてはんのやろ。 笑
かなり気になったので、時間を見つけて言ったみたときの写真がこちら。
情報を頼りにやってきたのが、中華街(ヤワラート)のどん詰まり。ジャルンクルン通りとパドゥンダーウ通りの交差点を南に行く…と聞き行ってみたんだけど、それらしい店がなくて焦った…
道を突き当たりまで行って、そこを右に曲がったところで、小さい荷車屋台が店を出していた。店名、看板なし。なのでうっかり通り過ぎてしまいそうな感じ。
「大新印務局」(右書きなので「局務印新大」と書いてある。)というと看板のお店があって、その店の真下でやっているので看板が屋台の屋号みたいだけど、たぶん全然関係ないよね。
はい出た!特徴的なのはこの赤いスープ。
これは、イェンタフォーの赤みではなくて、赤米をスープの中に入れたもの。もともと客家の料理はこの赤いスープを使うものだったけど、作るのに手間暇かかるので廃れてしまい、この店しか無くなってしまったんだそう。
以前書き込みいただいたネットの情報によると、ルークチン・ケは「醸豆腐」という料理にすごく似ているらしい。(狸田ポン太さん、ありがとうございます!!)
想像だけど、タイにはこういう風に赤いスープで煮込んだ客家風の料理「醸豆腐(Yong Tau Foo)」
が以前にはあって、そのうち豆腐は簡略化して豆腐入りのつみれのようになり、「ルークチン・ケ」に。
赤いスープは紅豆腐乳を使った別の麺料理として残り、名前だけが訛ってイェンタフォー(Yen Ta Foo)と呼ばれるようになったんだろう。
ここのお店のルークチン・ケは、その両方の料理の源流に近い、非常に貴重な一品なのだと思う。
トッピングで豚足も追加できるので、がっつり豚足も追加してもらって、食べてみた。
パクッと食べてみると、豚骨でかなり長時間煮込んでとったスープなんだろうなあ、という感じ。
でも味わいはあっさりしていて、豚骨が嫌いな人でも大丈夫だと思う。
そして、豚で煮込んだにもかかわらず、感じるのは魚類のスープの風味。
もしかしたら、つみれ自体には魚類の食材も入っていたのかもしれないなあ?お店の人には聞かずじまいだった。
お店の雰囲気もそうだけど、この界隈の見た目自体も時間がストップしてしまったような感じ。
90年代前半のバンコクの街角に似た、下町らしい風景やねえ。
友人と一緒に、「なんか懐かしいなあ、この雰囲気」と言いながら豆腐のつみれをパクついていたのだった!!
この料理のレア度: ★★★★★★(お店の存在自体が激レア)
営業時間 : 土曜日 昼から夕方のみ!
お店の場所 :(ヤワラート。ジャルンクルン通りとパドゥンダーウ通りの交差点を南。突き当たりを右に曲がったところ。店名、看板なし。右書きで「大新印務局」という看板がある店の軒下辺りで営業。)
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