イスラム教徒が集う「ハルーンモスク」近辺で、タイのムスリムフードを食べてみた!

ฉู่ฉี่ปลา และ ตับเนื้อทอดกระเทียม
チューチープラーと
タップヌアトートガティアム
魚のカレーソースがけと牛レバーニンニク揚げ

バンコクには正月が三つある。西暦の正月と中国正月、それからタイ正月(ソンクラーン)だ。旅行ガイドブックにも載っている、タイの常識のようだけど、実際タイ人に話してみると、

「え?そうなの?じゃあインド人やムスリム教徒は?」

なんて反応が返ってきたことが。

いろんな国から来た人たちが住んでいるタイランド。そこにある文化は日本人が想像するよりもずっと多様なのだ。マイノリティーな人たちの料理を探索することも、タイの街かど食べ歩きの醍醐味と言えるだろう。


で、やってきたのがココ。「ハルーンモスク」というモスクがある界隈だ。
ここに行くのは、サトーン船着場から「オリエンタルホテル」行きの無料シャトルボートに乗るのが一番手っ取り早いと思う。そこからは徒歩で行ける距離だ。


ハルーンモスクに到着。ここは1837年、ボルネオ南部から移った商人の息子、ハルーンが交流したモスクで、もともとは川の土手付近にあったらしい。その後税関を作るために政府の要請で移転。現在の場所に収まったとのこと。

そういえばモスク本体の建物までは行かなかったな…。がっつり礼拝している人がたくさんいたので、ちょっと遠慮してしまった。


この場所に食べ歩きに行くなら、日曜日の午前中がいい。金曜礼拝があるので、信者たちの多くがモスクに集まるからだ。お祈りの後には当然お腹が空くというわけで、昼飯時になると多くの人々でごったがえす。その混雑っぷりはなんかもう、顔の濃い人たちが集まりまくっていてタイじゃないみたい!写真を撮りたかったんだけれども、珍しがって撮るのは失礼だと思ったので、遠慮しておいた。

午後1時も過ぎると、人も減りだいぶ落ち着いた感じになってくる。街の雰囲気を知る写真は取っておきたかったので、ここでパチリ。

前を歩いているのは、注文を受けて遠くに座っている客に料理を運ぶおばちゃんだ。笑


タイのムスリムが食べる料理って、どんなものかと期待していたんだけれど、目につくのはポピュラーなタイ料理だった。(もうちょい早い時間に来たらもっと色々なものを売っていたのかもしれないな。)ただ当然のことながら豚肉は使われておらず、牛肉と野菜・魚のメニューが多かった。

どれにしようか…と悩んでいる間にも、どんどん料理は消費され品切れになってゆく…。やばい!このままだとお料理を食べ損なっちゃう!!
パッタイ屋さんが美味しくて有名らしいけど、そこはスルー。とりあえずおかず屋台の店でいろいろ注文してみた。

じゃじゃん。注文したのはこちら。
チューチープラー(魚のカレーソースがけ)とタップヌアトートガティアム(牛レバーのニンニク揚げ)やね。
チューチープラーはタイの南部でもよく食べられる(ターメリックを使って黄色くしたものが多い)し、ムスリム食って感じがするねえ。
牛肉のほうは、普通だったら豚肉で作ったものを他の街ではよく見かけるんじゃないかな。これもムスリムっぽい食事。

注文して、どこで食べようかと悩んでいたら、お店の人がわざわざどこからかテーブルを持ってきて、新しい席を作ってくれた!濃い顔のおっさん達に慣れたらとても親しみやすい雰囲気。フレンドリーな人たちが多かった。

タップヌアトートガティアム ตับเนื้อทอดกระเทียม

で、まず頂いたのがタップヌアトートガティアム。料理名をはっきり聞いたわけじゃないけれど、多分そんな名前だろう。真っ黒なんで大丈夫か?と思ったけど全くの杞憂。黒いのはナンプラーに一度漬け込んだ後に揚げてるからやね。濃いレバーの風味とニンニクの香りがマッチして、美味だった。

チューチープラーฉู่ฉี่ปลา


ど安定の一品!非常に美味しかった。この料理はコブミカンの葉を使って風味を出すことが多いけど、ここのはそこまで強い香りはなかった。だけど味は抜群!魚の身も柔らかくて旨くて夢中で食べた。

ここまでで終わっても良かったんだけれど、何か物足りない…。やっぱりムスリムフードといえばマタバでしょ。


というわけで、マタバも注文して持ってきてもらった!!

具がふかふかで、これもど安定の味わい。マタバを売っているお店は何件かあったので、食べ比べてみるといいかもね。(残念ながら僕が訪問した時にはお店が閉まっていて、食べ比べできなかった。)

タイにいるのにタイじゃない外国に来たような気持ちになるこの界隈。お気に入りの場所になったよ。(^^

お店の場所と地図

店名:不詳(街かどのおかず屋台)
営業時間: 金曜日の午前中に行くのがおすすめ。
行き方 : BTSサパーンタークシンからサートーン船着場へ行く。有料のボートは乗らないで、ホテルの無料シャトルボートが出ている船着場で「マンダリンオリエンタル」行きの船に乗船。ホテル敷地内の船着場に到着するのでそのまま外に出て歩く。徒歩約4分。
(地図ではマンダリンオリエンタルの敷地内からの行き方を表しています。)

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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