
ตือฮวน และ จุกบี้ トゥーフアンとジュックビー
豚モツの高菜煮込みと腸詰め餅米
この料理を以前に取り上げたのは5年前。その時はシラチャにある老舗店のものを紹介したはず。
しかし、やはり美味しいお店がたくさんあるのはバンコクだ。バンコクのトゥーフアンを扱っているお店で、比較的名が通っていて評判がいいお店があるというのを聞いたので行ってみた。
到着!昼飯時とは言え、かなりの盛況で驚いた。しかも不慣れな外国人が突然ふわっとやって来ても、お店の人の対応は極めてスム〜ズ。なんというか…とっても接客がいいな、このお店!
お店の名前は「アルンワン」という。なんでも2017年のミシュランのピブグルマンにも選ばれたお店なんだとか。そんなこと全く知らなかったけど、流石に選ばれるだけのことはある感じだ。
メニューは英語メニューもある…けれど、例によって英語だと読んでもどんな料理か全く想像つかないのでタイ語表記のメニューを見てオーダー。
ตือฮวนเกี๊ยมฉ่ายอทุกย่าง(トゥーフアンギアムチャーイ トゥックヤーン)とจุกบี้(ジュックビー)、それからムークローブ(カリカリ揚げ豚)を注文してみた。
おお!キタキタ。「トゥーフアン」というのは潮州語で豚の大腸を指すそうだけど、タイではまあざっくり豚肉の臓物と高菜のスープのことになっている。「ギアムチャーイ」というのは、潮州風の高菜漬けの一種と思えば良い。サイトゥックヤーンだから、色々な臓物が入っているね!
それからもう一つ、忘れてはいけないのがこの「ジュックビー」という料理。(向かって左側)
これは、腸詰めの肉の代わりに餅米とピーナッツを入れて茹でたものなんだけれども、トゥーフアンを売っているお店では何故かこのジュックビーも同時に売られているとが多い。鰻丼における肝吸いの如く、「この料理には必ずこの料理がついてくる」といったペアのような存在。それがジュックビーなのだ。
お餅のタレはみたらし団子のタレに近い味わいで、かなり甘め。シーユーダムワーンベースのタレなのかな?
これにジュックビーをつけて、パクッと食べると止まらない。モチモチした食感が癖になる〜。
そしてトゥーフアン。
高菜が酸っぱすぎず、かつ味も抜けていなくてシャキシャキしている。スープも適度な酸味と甘みと塩味。豚のモツも臭くない。豚モツひとつひとつは結構大きめなんだけど、下処理が丁寧なんだろう。臭みが一切ないのだ。これは…うまい!! 以前に食べたものよりも美味しい気がするなぁ。
この料理、結構気に入ったので後日、日本でも作ってみた。生の豚モツを売ってるスーパーがなかなか無くて探すのが大変だったけど、扱っているお店が少ない理由がわかった…。やはり豚モツ、かなり臭い!何度もなんども水洗いし、下茹でした後も何度も洗ってようやく落ち着いた。
いや〜「アルンワン」のお店の人は、こんな大変なこと毎日やってんのか…。頭が下がる思いだ。
ちなみに、日本で作る際は高菜では無くて京都の「すぐき」を使ってみた。実家が京都だし馴染みある食材だからね。しかしこれが大正解!日本で普通に売られている高菜やその他の漬物だと、「調味液」に浸けて漬物にして出荷しているメーカーが多いと思う。しかしそれだと変な風味がついてしまい、トゥーフアンには向いていないのだ。「すぐき」は野菜の酸味と塩だけで作るので、それが良かったみたい。美味しく作れたよ!
いや〜しかし、重ねて言うけど豚モツの下処理って大変だし、これ毎日作ってお店で出すって言うのは大変だよなあ。お金払って気軽に食べられる、それってすごいサービスだ!!感謝感謝。
お店の場所と地図
店名 : アルンワン((อรุณวรรณ))
営業時間: 9:00-15:00 (月3日程度、不定休で休みがあるらしい)
行き方 : エカマイ通り ソイ11の入り口。殆どのバスはペッブリー通りを越えてラーマ9世通りまで真っ直ぐ行くので、適当なバスに乗っても大丈夫なはず。スクンビットの交差点あたりのバス停からバスに乗って10分少々。(道の混み具合によって変わる。)バイクタクシーなどでも行くことができる。


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