【京都のタイ料理屋】京都でタイ鍋? 四条木屋町上ル「BARAMEE」で『ムーガタ』体験!


まだまだあるよ、タイ料理の新しい店!!

京都みたいな小さい町で、タイ料理屋なんてそんな多くないだろうと思っていたけれど・・・。
食べ歩きを始めた時から比べても、お店は少しずつだけど増え続け、現在は市内に30店舗以上は存在するのが京都のタイ料理屋。

自分が学生の頃にはタイ人のご夫婦がやっているお店が3、4店舗あっただけなのだから、これはもうものすごい進歩と言える。

これだけお店が増えてくると、差別化も必要になってきて、いろんなコンセプトのお店が増えてくる。選択肢が増えるのは嬉しい限りだ。

そして、今回紹介するお店はなんと! 京都初上陸の「ムーガタ」を食べさせてくれるお店らしい。

京都でムーガタが食べられる! そんな時代が来るとは思わなかったな〜。(大げさ)
コレは是非とも体験しなければ!というわけで行ってみた。


到着!着いてみると場所は四条木屋町から上がって徒歩3分ぐらいの、抜群の立地のお店だった。

こんなところにタイ料理屋ができたんだ。知らなかったな〜。
ちょっと歩くと「熱帯食堂」があり、同じ木屋町通りをもっと下ると「バーン・リムナーム」がある。
知らない間に四条界隈もタイ料理激戦区になってきたな!



このお店、名前を「BARAMEE」というんだけれど、2018年6月にできた新しいお店らしい。

流石に内装は綺麗(^o^)
食事だけでなく、お酒を飲むことを目的に来ても、使えそうなお店だ。


メニューを見てみると、ムーガタ以外にも他のお店でありそうで、あんまり見かけないメニューがいくつかあった。
「カオ・オップ・サパロット」(パイナップル蒸しご飯)とか、バンコクのホテルなんかにはあるかもしれないけれど、最近はあまり見かけないよね。メニューに載っているの、久しぶりに見た!

そのほかにも「冬のおすすめメニュー」はなかなか個性的で、「タイ式牛すじ煮込み」とか、「長茄子と万願寺の炒め」「海鮮ガパオ」など、気になるメニューが盛りだくさん!

たくさん頼みたかったけど、初志貫徹でまずは「ムーガタ」を注文した。

ちなみに、「ムーガタ」鍋は2人前から注文受付可能になっていたよ。

しばらく待っていると、どどんと具材たちがやってきた!

おお…肉が美しい!

タイだと肉の赤身はどこまでも赤く、お店によって時は肉からドリップが溶け出してどろんどろんになってたりするもんね。ここのお肉は…ちゃんと仕事してある!お肉から漂ってくるごま油の香りが芳しい。なんちゅうか、日本クオリティー!!

そしてつけダレも4種類ついている。タイでも気の利いた店は何種類かタレを用意しているお店は多いけど、2種類のうち2つは醤油ダレとごまダレで日本風味。タイ料理が苦手な人でも楽しめるね。他の二つはタイスキのタレと、ヤムウンセンのタレに近い酸味と辛味の効いたタレだった。

本場タイのつけダレは、甘みが強くて食べているうちにタレの味に飽きてくることが結構あるんだけれど、ここのお店のタレは当然そんなことはなさそうだ。(^^

ムーガタ 一人前1,580円(注文は2人前より)

お肉の美しさに見とれた後は、それを焼いていくのみ!笑
ムーガタの鍋は周囲のフチで野菜を煮込んで、真ん中の鉄板部分でお肉を焼くのが特徴。

ムーガタの起源はいくつかあるけれど、日本に出稼ぎにやってきた大人の労働者が、タイに戻ってきてから日本で食べた韓国焼肉やジンギスカンを見よう見まねで作って食べたのが始まりと言われている。ムーガタ発祥のイサーンでは今でも「ムーガタ」という呼称を使わずに「ヌアヤーンガウリー(韓国焼肉)」と言う名前で出しているお店が結構ある。

歴史も浅く出目もはっきりしない料理だけれど、日本で美味しいお肉になって「タイ料理」として食べられるのは、なんだかムーガタが出世したような、凱旋帰国のような…??感じがする。

いや〜頑張ったなムーガタ!お前はもう立派なタイ料理だ!


4種のタレをジョボっとつけて食べてみたけれど、どのタレもうま〜い!!
生ニンニクとレモンと唐辛子もタレに入れて食べてみたけれど、やっぱりうま〜い!!

そして、お肉の柔らかさと下味がしっかりつけてあって、ごま油の香りがしっかり感じられるのも好印象。こんなに洗練された味わいの「ムーカタ」、タイでも食べられないかも!

大満足の一品なのでした。

…これだけでも十分レビューになったんだけれども、もう一つ気になるメニューがあった。

それは冬のおすすめメニューにあった、「タイ式牛すじ煮込み」。

タイでは昔から食べられているメニューで、タイ語では「ヌアトゥン(牛肉煮込み)」という。
単品で出てくることは少なくて、麺を入れてラーメンにして一杯いくらで売っているお店が多い。有名なのはエカマイ通りにある「ワッタナーパーニット」という店かな。麺ではなく、鍋料理としてメニューに載せているお店も結構あって、「ヌアトゥンモーファイ」とか、「ヌアトゥンヤーチンモーファイ」とかいう名前で売っている。(「モーファイ」というのは火鍋のこと)

中でも最近よく話題になるのは、ラーマ4世通りにある「ヘンチュンセン」だろう。
バンコク在住の日本人の間ではよく知られているお店だ。

その、ヌアトゥン鍋が日本で食べられるとは!これは何気に、「京都初」ではなくて「日本初」なんじゃないだろうか。(東京では食べられるのかな?)

タイ式 牛すじ煮込み 1,180円

じゃじゃん。やってきたのがこれ。うんうん、期待通りのビジュアル!
モーファイ鍋じゃなくて普通の鉄鍋だけれども、十分に現地の雰囲気は出ているね。

先程蘊蓄を述べた時に挙げたお店「ヘンチュンセン」へ行った時に、店主に教えてもらった食べ方を実践してみることにした。卓上調味料を使ってつけダレを作るのだ。ナムソムサイチュー(酢)とプリックポン(唐辛子粉)ナンプラーをいれ、即席タレを作ってしまう。砂糖も少し入れちゃえ!

鍋からお肉を取り出して、つけて食べると…。辛い!辛いけど、まいう〜〜!!!

もちろん普通にタレなんかつけずに、普通にパクッとお肉を食べても十分に美味しい。
(お鍋の味付け自体は全く辛くない。)

タイだと塩味は若干抑え気味だけど、味のバランスは日本人の口に合うように微調整されていると思った。八角など漢方の香りもしっかりあって、わざわざ現地で食べなくても、このお店でいいんじゃないかと思える味わいだ。

またひとつ、お勧めできるタイ料理のお店が増えたな〜。ムーガタとタイ風牛すじ鍋が食べたくなったら、BARAMEへGO!やね。(^^

お店の場所と地図

店名: タイキッチンBARAMEE
営業時間: 17:00〜翌1:00(L.O.24:00)日曜営業
定休日 : 月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
行き方:四条木屋町を北に上がる。徒歩2、3分程度。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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