ココナッツから麺料理がコンニチハ!『クイッティアウ サイマプラオ』(地獄寺情報も有り)


ก๋วยเตี๋ยวใส้มะพร้าว クイッティアウ サイマプラオ
ココナッツの殻に入ったタイラーメン

ちょっと変わったタイラーメンを出す店があると聞いて、チョンブリー県までやってきた。

場所は、セントラルプラザチョンブリー店のすぐ近く。徒歩でも行ける距離だけどセンタンからソンテウを拾って移動した方が楽かもね。


到着!ここは「ラーンクイッティアウ モーラー」というお店。はっきり言って、地方にならどこにでもありそうな感じ。
しかし、明らかに違うのは…お店の看板を見ていただくとお分かりだろうか??


コカコーラのスタンドが厨房になっている。注文もここからできる。もちろんコーラも飲めるよ。
タイ語のメニューに書かれているのは…「クイッティアウ」と「カノムチン」の二つ。

シンプルなメニュー構成だけれど、個性的なのはその下にある文言。

クイッティアウの場合、「 器に入ったもの」は30バーツで、「ココナッツに入ったもの」は50バーツ。

そう、ここは「ラーメンの器の代わりにココナッツの殻を使っているお店」なのだ!

迷いなく「ココナッツの器」のほうを注文。でも、待っても待っても料理が運ばれてこない…。

写真を見てもわかる通り、調理を完全におばちゃん一人だけで行うワンオペの店なので、お客さんの多い時間帯にはかなり待つことになるみたい。
注文してから料理が届くまで、20分以上は待った気がする。

日本人的には「いやいや!そんなに待ってられないでしょ!」と思うところだけれど、ここはタイの地方都市。
周りのタイ人達も、あまり気にしていないように見える。このお店もず〜っとこの調子で続いているんだからあんまり不具合はないのだろう。のんびりタイランド、いいじゃないか。


そんなこんなで、運ばれてきたのがこちら。

ココナッツ!! 想像していた以上にココナッツ!!

器と言うよりも、生ココナッツをナタで切ってそのまま運ばれてきた感がすごく強いな。


恐る恐る、パカッと開けてみると…おお!麺がぎっしり詰まってる!

ココナッツの殻に豚肉ミンチって、なんか違和感が半端ないんだけれどこのお店ではこれがノーマル。店の常連ならむしろこれこそがスタンダードだと思うのだろうか。常識と非常識のせめぎ合いが強すぎて、頭の中が混乱するなあ。


開けただけだと何が入っているのかよくわからないので、箸を突っ込んで持ち上げてみた。

そうすると、おお!出てくる出てくる。バミー(中華麺)でオーダーしてたんだけれど麺がゾロっと出てきた。
器の大きさに合わせてか、ボリュームもちょっと多い気がする。

食べてみると、始めはまあ味はフツーのバミーナームかなあと思っていたのだけれど…。途中まで食べ進めると、なんだか少し甘みを感じるようになってきた。
「ココナッツの殻からお汁が出てきているからかな?」と思っていたら…。

ニュルニュルっとデザートとしてしか食べたことないやつ出てきた!
まさかの生ココナッツの果肉が麺の中から登場。

細長く切ってあるので、白くてやや甘いぷにぷにした麺に一種として頂けてしまう。正直麺料理とココナッツ果肉はコラボさせなくてもいいような気もしたけど、それなりに美味しく頂けたよ。笑


せっかくチョンブリー県くんだりまで来たのに、バミー麺食べただけで終わりというのはありあえない。お店から程近いところにある、有名な「地獄寺」、ワットセーンスックにも行ってきたよ。

これはお寺の「地獄ゾーン」の入り口。写真を撮っていなかったので、以前訪問したときにとった写真を載せてみた。


こちらは今回(2019年)に訪れ、改めて撮った写真。お寺の立像達は塗り直されて綺麗になっていた。

「地獄寺」とは「悪い事をしたら地獄でこんな目にあいますよ」と人々に教えるために、地獄の様子を立像などで再現した仏園を持つお寺のこと。タイにはこのようなお寺がたくさんあって、バンコクからおそらく一番近い地獄寺がこの「ワットセーンスック」だと思う。

タイにおける「犯してはならない5つの教え=五戒」は「生き物を殺さない」「盗みをしない」「浮気をしない」「嘘をつかない」「お酒を飲みすぎない」の5つで、地獄寺もこの五つの罪を戒める立像で構成されている。特に多いのが「浮気をしない(不邪婬)」に関係する立像。タイ人ってそんなに浮気に関するトラブルが多いのかな?

※「地獄寺」については、以下のブログに詳しく載っているよ。

 

地獄寺、と言えばまずはこれ。巨大餓鬼像。浮気した男女は地獄で餓鬼になると、このような巨大な姿になるらしい。


続いてはこちら。「棘の木に登る人」。これも現世で浮気を繰り返した人々の末路を表している。獄卒に攻め立てられ棘の木に登らされ、木の根本には犬、木の上には鳥がいて噛まれたり突かれたりする。亡者達はこの木を登ったり降りたりして地獄の責め苦を味わうというわけ。


基本的には「お酒ばっかり飲んでいた人は地獄で溶解した鉄を飲まされる」とか、「肉を売ってた人は地獄で肉みたいに切り刻まれる」とか、現世で犯した罪がそのまま自分に返ってくるようなお仕置きが多い。地獄の番人の獄卒達も地獄寺では大忙しだね。

グロテスクな立像がとにかく目立つ「地獄寺」だけれども、実は多くの場合「地獄ゾーン」の他に「天国ゾーン」も併設されている。天国ゾーンではありがたい仏様の教えや有名な説法の1シーンを再現する立像が置かれていたりするのだけれど、よく見かけるのがこの「タイのことわざ」を再現する立像。

これは… ชี้โพรงให้กระรอก(リスに穴を教える)。「利益になる情報を相手に教える」という意味のことわざ。

こちらは… น้ำขึ้นให้รีบตัก(水位が上がったら急いでで汲め)。「チャンスがあったら急いでそれをものにせよ」ってことだね。簡潔にいうと、「好機は逃すな」かな?

こういう立像が10体か20体ぐらいあるので、タイ語が読める人はタイのことわざの勉強になるかも。タイ人の小学生の子供なんかは結構真剣に像を見ていたよ。

他にもナマズに餌をやれる池があったり、かわいいネコちゃんにも出会えたりで、見どころ満載のワット・セーンスックなのでした。

お店の場所と地図

店名: モーラー クイッティアウ ナイルークマプラオ(โมรา ก๋วยเตี๋ยวในลูกมะพร้าว)
営業時間: 09:00-17:00(毎日営業)
行き方: バンコク東バスターミナル(エカマイ)からチョンブリー方面のバスに乗り、セントラルプラザチョンブリー店で下車。ソンテウに乗り換えて店の前で降りる。

お寺の行きかたと地図

行き方:バンコク東バスターミナル(エカマイ)からチョンブリー方面のバスに乗り、ノンモン市場前(タラートノンモン)で下車。(セントラルプラザチョンブリー店から、ソンテウで行くことも可能。)
徒歩でブラパー大学前まで行くと、バイクタクシーが乗り場があるのでそこからバイクで行くのが良い。(運転手が場所を知らないこともあるため、Grabが使えるなら使ったほうがいい。)

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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