ひとつの料理のバリエーションを、できるだけたくさん紹介しよう!ということで始めた「All About」シリーズ。以前のシリーズは「ソムタム」の紹介だったけど、今回から新たに「All About ナムプリック」をやろうと思う。
その前に…「ナムプリック」ってなに?ってことを簡単に説明…(^^ まあ、よく言われるのは「タイ風ディップ」って言い方だろうか…。生野菜につけて食べてもいいし、ごはんといっしょに海苔の佃煮感覚で食べてもいいし、パンにぬって食べてもいい。そんな万能の調味料?が、「ナムプリック」なんである。
ナムプリックの歴史は、かなり古い…というか、タイ料理の歴史はナムプリックに始まると行っても間違いじゃないはず。もともとタイ人は陸上生物よりも、水生の生物(川に住んでる小さい魚とか虫とか沢ガニとか)を多く採取して食べていた。それらを食べやすいようにすり潰して、臭みを除くためにいろんな香辛料を入れて食べるようになったのがナムプリックの始まりだと言われている。いわゆるタイカレーなんかもナムプリックから発展してできたメニュー。タイ料理は中華とかマレーシアとかミャンマーとか、いろんな料理の影響を受けて発展したけど、その源流はナムプリックなのだ!
こんなにタイ料理の中で大切な要素であるナムプリックなんだけど、日本でまとまって紹介されることって…あまりない。その理由は、多分、見た目が地味だから。あと、材料とかの説明をしてもわかりにくいからだと思う。
ちなみに。タイ語版のウィキペディアの項目を見てみると、ナムプリックの種類はなんと…!38種類!!これ全部紹介するのは正直無理…なので、地元のナムプリック屋さんで売ってたものを中心に、紹介したいと思う。
前置きが長くなったけど、「All About ナムプリック」のはじまりはじまりぃ…。
ナムプリックガピ น้ำพริกกะปิ
ガピのナムプリック
ガピ(กะปิ)とは、すりつぶした小エビを発酵させて作ったタイの調味料のこと。これにいろんな調味料を入れて、クロックですり潰して作ったものがナムプリックガピ。マクアプアン(すずめの房茄子)なんかが入っていることが多い。ガピの香りが楽しめる一品。ナムプリックの中では最もメジャーなもののひとつ。
ナムプリックパオクン น้ำพริกเผากุ้ง
焼いた唐辛子のナムプリック 海老味
ナムプリックパオもナムプリックの基本メニューのひとつ。ちょっと前日本で流行った「食べるラー油」とほぼ同じものだと思っていい。こちらは「ナムプリックパオクン」なので、それに干し海老の風味が加わっている。ごはんの進みがハンパないッす!!おにぎりの具にして食べたい感じ。
น้ำพริกลงเรือ ナムプリックロンルア
舟のナムプリック
その昔、舟で移動するときに保存食として常備されていたというナムプリック。細かく砕いたブタ肉が入っていた。甘辛くて、具だくさん!
ナムプリック特集、今回はここまで〜! 何気に冒頭の説明が一番長かったような…
今度はできるだけシンプルにいきます…。 m(_ _)m
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