海辺の焼きそば感覚 『パッタイカオサン』

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ผัดไทยข้าวสาร パッタイカオサン
正式にこういう呼び方をするかどうかわからないんだけど、パッタイコラートとかパッタイスリンとかあるので、これはもうパッタイカオサンでいいんじゃないかと思う。
観光客が訪れるカオサン通り。ここはバンコクの中ではかなり異質な、何とも不思議な通り。まず、物価は安い。「外国人→お金持ち→外国人料金で高めに請求」という東南アジア一帯に見かける図式はここでは成り立たない。
宿も、マッサージも、インド料理も安い。
でも、フツーに営業しているラーメン屋とかは、意外とプチボッタがある。他の地域で遭遇したことはない。内容は、「バミーナーム(ラーメン)」を注文したら、何にも言わないで「バミーナームピセート(ラーメン大盛り)」を持ってきて、後で大盛り料金で会計するとかいう、ささやかなもの。(値段の違いは5バーツぐらい)

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在りし日のカオサン通り

屋台も随分違う。他の地域だと味が落ちたり、商品が悪くなったりしないように、商品や材料はガラスケースのディスプレイに入れられているけど、こちらは見た目重視。遮蔽物は全て取っ払って、見えやすいようにしている。(特に虫の屋台。)
ちなみに虫の屋台は、写真に撮るのは有料!
そしてパッタイカオサン。 普通は注文してから麺を炒めるけど、こちらでは指止しだけでオーダーできるように全部炒まったものを鉄板にドドンとのせている。やはり見た目重視。インパクトあるし分かり易い。でも作り置きだから味は落ちる。「外国人に味なんてわからないでしょ!」という心の叫びが聞こえてきそうだ。
(パッタイなのにいろんな麺が選べるのは、いい点なんだけどねぇ。)

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「見た目重視」って書いたけど、作ってるの見ると、やっぱり食べたくなるな〜。

値段の付け方も独特で、麺料理って調理法+中に入れる肉 で注文することが多いけど、こっちは「パッタイサイカイ」(卵入り)か基本メニュー。パッタイには必ず卵を入れるものなので要は「具なし」である。具なしのパッタイってなんか微妙…。「外国人には…(以下略)」というコンセプトに揺らぎはない。少しでも安く見せるための工夫なんだと思う。
とにかく、「見た目重視」「味は二の次」「オーダーしやすく」がここのキホン。
作っているところを見ると、それでも結構おいしそうだし、遊びにきたタイ人も買っている。
郷に入れば郷に従え。これはこれでいいのかもしんない。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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