お子様ランチ? 『カオパットアメリカン』

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ข้าวผัดอเมริกัน カオパットアメリカン
アメリカ風チャーハン
これってタイ料理?と言われれば微妙だけど、ハンバーグだってコロッケだって「洋食」という名の日本料理だと考えれば、これだって立派なタイ料理だと思う。
カウパットアメリカンは写真のように、ケチャップライス、ソーセージ、フライドチキンと目玉焼きというのが正しいスタイル。どれ一つ欠けても出来損ないを喰わされた気持ちになってしまう。味はもう、日本のお子様ランチを想像して頂ければいいのではないかと…。
ここのはちょっと甘めの味付け。ケチャップをどっさりかけて食したい。 http://snapdi.sh/d/WjGL1a
ちなみに、このカウパットアメリカンができたいきさつには、2つの説がある。
一つはタイの雑誌「チャーウクルン」の初代編集長の妻、インスリーパンがラーチャターニーレストランに勤めていた頃考え出したという説。インスリーパン自身がインタビューされたときに話したエピソードによると、航空会社の機内食として用意していたソーセージや目玉焼きが、フライトのキャンセルのため大量に余った際、考えついたメニューなんだって。
タイ空軍にも好評で、これはなんという料理だ?と聞かれたときに「カウパットアメリカンです。」と答えたのが始まりだったとか。当時の空軍参謀だったタウィー(後に大将)は、この名前が非常に気に入っていたらしい。
もう一つの説は、ベトナム戦争でアメリカ軍が駐屯していた時代にナコンラーチャシーマー県の「コージェック」というコックが考え出したという説で、この料理がウドンターニー県ラームスーン駐屯所に駐屯していたアメリカ兵たちに大ウケし、それが少しずつ全国に広まって行ったというもの。 どうやら一般的にはこの説のほうが有力らしい。
(タイ語版のWikipediaを参考にしてみました。)
うーん、何気ない料理だけど、めちゃくちゃ謂れのある、奥深い料理だな〜〜カウパットアメリカン!!
ちなみに、カウパットアメリカンに何となく似ている「御子様ランチ」は、1930年12月1日に三越デパートで発売された「お子様洋食」が起源。それを上野の松阪屋がまねして「おこさまランチ」という名前で売り出したのが大ヒットして、全国にも広まったんだって。
なんとなく似てる料理だけど、出所は全然違うんやなぁ〜。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

1 個のコメント

  • ソースカツ丼の駒ヶ根(長野)説と福井説
    みたいね。時々スーパーの激安(掌くらいで百円)カツ勝ってきて、キャベツとソースぶっかけて食べます。このカツは卵とじじゃないほうがいいみたい。主

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