
พงศ์วารีทีละคำ ポンワーリーティーラカム
スズキとカリカリに揚げたカナー菜の一口サラダ
(コロナ流行前にタイに訪れたときの写真で記事を構成しています)
グープルマップを見ていると、凄いお店を見つけてしまった。
庶民派のレストランだけれど、メニューに載っているのは全てが王宮料理。
そのメニューはどれも他のお店では探すのは難しく、「伝統的だけれど今では全く見かけなくなった」と言われる料理ばかり。
場所はいわゆる、旧市街。タナオ通りとバムルンムアン通りの交差点近く様子。
いやあもうこれは試してみるしかないでしょ!と言うわけで食べに行ってみたときの記録がこちら。

ハイ、着きました。このお店。お店の名前は「โภชน์สภาคาร」と言うのだけれど、読み方が難しいよね。いちおうชを末子音、สภาを擬似二重子音と考え「ポーッサパーカーン」とカタカナ表記してみたけれどどうだろうか。(正しい読み方、知っている人いたら教えてください。)ちなみにお店の通称は「ラーングックソムデート(王族の料理人の店)」らしい。いや、通称はザックリ分かり易いな!
もともと王族の料理人だったポンパワナンという人が始めた店で、現在は4代目、創業90年以上になる歴史あるお店らしい。

お店の中は小ぢんまりとしていて、席数も多くない。昼飯過ぎの時間帯だったからか、お客さんはあまりいなかった。
メニューにある料理を見てみると…。やはりかなり独特。王宮料理の店ということで普通のお店とは並んでいる料理名がかなり違う。
どれにしようか…。パッと見て気になる料理…4つ。
ミークローブボラーン (หมี่กรอบโบราณ)
ゲーンチュールークローク (แกงจืดลูกรอก)
ポンワーリーティーラカム (พงศ์วารีทีละคำ)
セーンワー (แสร้งว่า)
だ。どれにしようかな?悩ましい〜!!
『ミークローブボラーン』は、このお店以外にも食べられるお店がいくつかある。
有名なのは『ミークローブジーンリー』というお店で、ラーマ5世が好んで食べたという料理。
自分はワットプラケオ近くの「ミンリー」というお店で食べたことがあるよ。
もう一つの『ルークローク』は、卵から作ったソーセージのようなもの「ローク(滑車)」のような形が付いているのでこの名前がついている。
この料理が食べられる有名なお店といえば…ウィッタユ通りにある「サグワンシー」かな?
上記二つのお店はどちらもかなりオススメなので気になる人は行ったほうがいいかも。
どうせなら食べたことがない料理がいいかな?特に『ポンワーリーティーラカム』はこのお店以外では食べられるところはまず無いと思うので必食だ。
加えて、これも王宮料理で非常にレアな料理、『セーンワー』も頼んでみることにした。

แสร้งว่า セーンワー
まずは『センワー』から。メニューの説明によると「昔スタイルのディップ料理」とのこと。ナムプリックみたいに生野菜等につけて食べるのが定番のようだ。メニューには「見た感じはヤムホーイドーンに似ていますが、ホーイドーンではなくエビを使っています。」と書かれていた。
スプーンで掬ってみると、中には惜しげもなくレモングラスがどっちゃり。そして確かに細かく切ったエビがたくさん入っていた。
食べてみると…。おお!爽やかな香り! レモングラスの酸味が強くて、味わいにしてはトムヤムクンのナムサイ(ココナッツミルク入ってないやつ)に似ているかも。野菜と一緒に食べてみた。うんうん。サッパリしているけど酸っぱ辛い非常にタイらしい味で、美味しい〜!
続いてのお料理…『ポンワーリーティーラカム』。こちらがこのお店のシグネチャーメニューと言っても過言ではないだろう。「ポンワーリー」の意味が正直よくわからないのだけれども、「一口サイズのポンワーリー」みたいな意味の料理名だ。
緑色はカイラン菜(カナー)をカリカリに揚げたもので、下には揚げたプラーカポン(スズキの一種)が一口サイズになって収まっている。
それから上に乗っているのは、マナオと「サラダクリーム」のらしいけど…。
パクッと食べてみた。おお!これは、マヨネーズや!!
そう、タイで「サラダクリーム」と言えば、日本で言うところのマヨネーズのことだった。市販のマヨネーズはタイではめちゃくちゃ甘いものが多いけれど、このお店のも例に漏れず甘めだった。でも、この料理にはこれが合っている。
小粒のマナオの果肉がアクセントに加えられているのだけれど、爽やかな酸味でマヨネーズの甘ったるさを消してくれている。
90年以上前からある老舗店の伝統的タイメニューの味の決め手ががマヨネーズって、まさかだよね!
魚と揚げた葉っぱとマヨ、全部を口に入れると香りが相まって非常に美味しかった〜!!
お店の場所と地図
店名: ポーッサパーカーン (通称:ラーングックソムデート)
(โภชน์สภาคาร “ร้านกุ๊กสมเด็จ”)
旧市街。バムルンムアン通りとタナオ通りの交差点近く。MRTのサムヨート駅あたりから、バイタクやグラブタクシー等を使って行くのが無難かも。
営業時間:毎日 10:00〜17:00 (第二・第三土曜日は休み)


最新記事 by 『街かどタイ料理』管理人MSD (全て見る)
- 【緊急募金】ゾウさんを救え! ラオスのエレファントキャンプがコロナで大ピンチ。ラオス料理『シンダート』を楽しんだあの日。 - 2020年11月22日
- タイ人のインスタ映えスポットはココ!? フアタケー水上マーケットでちょっとお洒落な『ヤム・マーマー』を食べた。 - 2020年9月30日
- チェンマイでもなかなか食べられない料理をバンコクで求めて…。北タイのカニ料理『オーンプー』を食す - 2020年9月20日
コメントを残す