タイの「きんとん」?『カノムトム』

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ขนมต้ม カノムトム
ココナッツ餡入りだんご
大学で働いていた時にみつけたお菓子。
見た目が綺麗で、食欲をそそるね!。買おうとした時にはまだ準備できていなくて、(他学部の学生が売っていたので)あわてて果肉を団子にまぶしているところだった。
結果、できたてだったし、丁寧に作ってくれたし、まあ良かったよかった。笑
「カノムトム」っていうのは「煮たお菓子」っていう意味。何を煮込んだのかな?と思ったら、粉と水を混ぜておだんごの皮を作って、具を詰めてその後茹でるからだった。なるほど、このお菓子、もちもちしていて美味しいんだけれど、こうやってたのね。
写真のカノムトムはバイトゥーイ入りで緑色だけど、他にも入れる材料によっていろんな色合いが出せるみたい。藍色とか白とか。

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じゃじゃんと完成。ココナッツの果肉をまぶした姿が、和菓子の「きんとん」に似ているな〜と思ったんだけどどうかな?
果肉が綺麗にカットされていて美味しそうだけど、やたら外側のココナッツの果肉が長くてぶっといお店もある。そういうところのはあんまり美味しそうに見えないな〜。

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いただきます!結構一口が大きくてボリュームあるね。中にはココナッツの果肉とヤシ砂糖で作られた餡が入っている。少し塩も入っているので、前回紹介した「カノムソッサイ」の餡とほぼ同じものかな?でも餡の外側が違うと、こんなに印象って変わるんだね。
ちなみに、「カノムトム」はお菓子の名前だけど、「ナーイ・カノムトム」というのはタイの歴史上の有名人物のこと。タイ人なら誰もが知っている伝説のムエタイ戦士らしい。1767年のビルマ進攻でタイが負けた時、ナーイカノムトムは捕まって「10人のビルマ兵士と戦って勝ったら逃がしてやる」と言われた。ナーイカノムトムは見事にムエタイ技を駆使してこれを撃破!ビルマ王は驚嘆して、タイ人兵たちとナーイカノムトムを解放したんだって。
すごいな!ナーイカノムトム。その日が3月17日だったため、3月17日はムエタイの日なんだとか。でも、こんなに強いのに名前がお菓子っていうのがなんとも…。なんだろ、強引に日本風に変換したら「栗きんとん将軍」みたいな感じ?ちょっとしたコメディタッチのアニメになりそうだけど。
ちなみに現在のムエタイ王者の名前は「ブアカーオ」。白蓮って意味だ。
やっぱりちょっとかわいらしいね!
(「ナーイ」というのは男性に対しての敬称で、ここではたぶん「領主」みたいな意味です。)
ขนมต้มใบเตย
カノムトムの作り方動画はこちら。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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