地獄寺でみつけた!ふんわり天使のスポンジケーキ『カノムサーリー』

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ขนมสาลี่ カノムサーリー
タイの小麦粉スポンジケーキ
みなさんは、タイに「地獄寺」と呼ばれるジャンルのお寺があることを知っているだろうか?日本にも「地獄絵図」が見られるお寺はある。あれは結構厳粛で歴史を感じさせる威厳あるものだけど、タイの地獄寺はチープな造形の人形が立ち並ぶB級スポット。知る人ぞ知る!みたいな感じで日本人のファンも多い観光名所なのだ。
説明だけだと「?」だと思うけど…。とにかく行って来た!
地獄寺はタイ国内にいくつもあるんだけれど、今回行って来たのはその中でも一番大きいらしい「ワット・パイロンウアวัดไผ่โรงวัว」という名前のお寺だ。
まずはその地獄寺の写真をご覧あれ〜♪

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いきなりだけど到着…。結構遠かった。南バスターミナルからローカルバス(「68番」のバンコクーナコンパトム間を走るローカルバス)に乗って1時間ぐらい。運賃は確か…48バーツだったかな?
バスの運ちゃんに「ワットパイ!」とだけ言っておけば後は乗ってるだけでいい。(終点じゃないのでgooglemapなど見ながら乗った方がいいけど。)でも、バンコク中心部から南バスターミナルまで行くのも結構遠いので大変だ…。

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施設内の位置関係をおおざっぱに表す地図。いちばん奥がだいたい750メートルというところからも、このお寺の広大さがわかっていただけるんじゃないかと思う。
バスで来るよりは車で来た方が、観光するには便利なんだろうな〜。

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寺の中は、ざっくり仏像ゾーン(極楽ゾーン)と地獄ゾーンに分かれていて、実は仏像ゾーンの方が圧倒的に広い。こんな感じで広大な敷地内に仏像が置かれていて、遠くから野犬の鳴き声が聞こえて来ることを除けば、安心して落ち着ける雰囲気。

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バンコクのワット・プラケオ並みに豪華なお寺があるんだけれど、中は静かで閑散としている。
これは、そのお寺の中にあった…丸い玉。
うーんなんだろ?どういう意味があるのか見当つかない…。
タイの他のお寺でもたまに見かけるね。

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バカでかい仏像。鎌倉の大仏なんて目じゃないんじゃないかなぁ?
下に走っているサムローと見比べれば、どんだけデカイかわかるはず。
7階建てのビルぐらいあるよね?

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しかしこの日はお天気が非常に良くて、歩いているだけでもかなりつらい…。
ヘロヘロになりながら、やっとこさ地獄ゾーンの入り口に到着。
この、三途の川?に架かる橋を渡ると…

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うぎゃーでた!地獄絵図や!
釜茹でにされる亡者と、ぐさぐさ串刺しにされる亡者でまさにカオスな状態。
こんな感じで地獄がどんなところか体感できる、家族みんなで楽しめるフレンドパーク。
それがタイの地獄寺なのだ!!

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ぎゃー痛い!ぎこぎこ顔を引き裂かれる女の人。
亡者が罰を受けるのはもちろん理由があって、これはたぶん不貞を働いた女性なのだろう。

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「親の言うことをきかない餓鬼」と書かれた像を冷静に観察するこども。
なるほど〜、言うこと聞かないから耳に罰を受けているんだな!
と子供が考えているかどうかは不明 笑

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地獄に生えるトゲトゲの植物。
芥川龍之介の蜘蛛の糸みたいなもので、助かりたい一心で傷だらけになりながら登って行く。
頂点まで登ると植物は幻となり跡形もなく消え失せまた最初から、という切ないお仕置きなのだ。

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そして、どこの地獄寺にもあるのがこの地獄に住む巨人の像!私利私欲にまみれて肉ばっかり食ってたらこういう巨大な餓鬼になって地獄の底を徘徊することになるんだとか。
「進撃の巨人」とか言わないように!笑
しかし、正直時間をかけてここには来たものの、あまりの暑さにギブアップ。
頭が痛くなってしまった。熱中症の一歩手前だったのかも。
というわけで、早々に地獄観光は切り上げて、お寺の中にあるお土産ゾーンでアイスコーヒーを飲みながら一休み。何かおいしいものないかな?
地獄寺まで来ても気になる食べ物を探してしまう、地獄まっしぐらな自分の食欲が怖いな…。

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そんなこんなで、ひととおりお土産ゾーンを見回ると…ありました!かなり大きなお店。
ちょっと珍しい「カノムサーリー」を売っているお店を発見してしまった。
「カノムサーリー」はタイのスポンジケーキのことで、スパンブリー県の名物とされている。
お店の看板にも「スパンブリーからのものだよ」とはっきり書かれている。これは買いだね!

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売られているスポンジケーキはシンプルに2種類。
バイトゥーイを使った緑のものと、もうひとつはピンクのものやね。
どっちもポピュラーな色合いだけど、ここはバイトゥーイを選択。

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宿に戻ってから開封!かなりのボリューム&モコモコ感。
かってから結構時間が経っているけれど、まだまだ封の外から指で触っても弾力があり新鮮そう。
水分が抜けた感じは一切しない。これはなかなか質が高いね!

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封を開けて、出てきたのがこちら。
想像以上にふかふかで、生地が細かい!

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手で半分に割ってみた。中身もふっくらとしていて、やわらかい。
食べてみると、ホントにカステラに近い食感の、スポンジケーキ。
カステラよりも空気を含んでいて軽くて、ベタベタした感じはあまりない。
これは! なかなかおいしい。生クリーム絞って、コーヒーと一緒に食べたらもっといいかも。
その場でガツガツっと食べちゃったけど、綺麗に切り分けて午後のティータイムにゆっくりベランダで外の風景でもみながら食べたくなる、お上品な味だった!

店名      : サーリーナンタチャイ(สาลี่นันทชัย)
この料理のレア度: ★★★☆☆☆(専門店に行けばある)
営業時間    : 不明(4時ごろには営業終了していた)
お店の場所   : ワットパイロンウア 寺の敷地内

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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