タイの伝統菓子『カノムクロック』と[羽根つき餃子]の意外な共通点とは!?

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ขนมครก カノムクロック
ココナッツミルク入りタイ風焼き菓子
タイの代表的なお菓子、カノムクロック。見た目が日本のたこ焼きに似ている事から、タイに来たばかりの日本人が「タイには甘いたこ焼きがあるんだ~!」という感想を持つのはもはやお約束。
しかし、カノムクロックはアユタヤ時代にプレー県で作られたとされる、たこ焼きよりもず~っと歴史のある食べ物だ。(ちなみに、日本のたこ焼きは明治後期頃に大阪で作られた「ラヂヲ焼き」が発展してできた食べ物)

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現代のカノムクロックを焼いている様子は、こんな感じ。でもこれはディスプレイ用で、美味しいお店のカノムクロックは鍋にフタをして焼いていることが多い。

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これはたぶん、蒸し焼きにするため。美味しいカノムクロックのお店は途中で上手に水分を飛ばして表面をカリカリにする。そう!美味しいカノムクロックを作るコツは、実は「羽根つき餃子」ととってもよく似ているのだ。 見た目は「たこ焼き」で、作り方は「羽根つき餃子」…親近感が湧かないはずがない。(^^

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はい、こんな感じ。見事に「羽根」がついている。こういう風に羽根を残して鉄板からはがすのが結構難しそう。まとめてパコッと外して、焼いた後に調理用のハサミでジョキジョキ切って店頭に並べているのをよく見かける。

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ちなみに、鉄鍋がなかった時代に使われていた道具がこちら。やっぱり蒸し焼きできるようになっている。
カノムクロックのお味は…「甘ったるすぎる!」と感じる人が多いのではないだろうか。まーこれは個人の好みもあるので仕方ないか…?でも、外はカリッとしていて中はトロッ。ネギやトウモロコシのアクセントもあって、食べ慣れてくると結構おいしいと思う~。
最近のカノムクロックはココナッツミルクに天然素材を混ぜて、色付きにして売っていることがある。健康志向の高まりってやつかな~?

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こんな感じ!

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いろんな色味があると、見た目も華やかで楽しいね。

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写真を撮ったとき使われていたのは、アンチャン(藍色)・バイトゥーイ(緑)・かぼちゃ(黄色)・にんじん(赤)・ビートルート(赤紫)。ビートルートってなんだろ?と思ったら日本ではカエンサイとかテーブルビートとか呼ばれる、根菜の一種だった。

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食べてみた感じ、味は普通のカノムクロックとそんなに変わらなかった。
羽根がついていないのは…そりゃまあ色がぐちゃぐちゃになっちゃうから、しょうがないよね。笑
色味優先なのでカリッとした食感はあんまりなくてふわっとした感じ。
カノムクロックには、伝説がある。
「ガティ」という若い男と、「ペーン」という若い女の恋の伝説だ。
ここでは詳しく触れないけれど、ちょっとだけ紹介。↓↓

昔ガティという若い真面目な男がいて、ペーンという女性と恋仲になったがペーンの父親の庄屋はそれを認めなかった。ペーンは好きでもない男と結婚しなければならない羽目になるが、ガティはペーンを助け出そうとする。しかしペーンの父親は事前にそれを察知しており、道に落とし穴を設けた。
ガティが穴に落ちたのを見て生き埋めにした後、穴を掘り起こしてみたら、ガティの亡骸と共に、抱き合うように折り重なったペーンの亡骸が出てきた。ペーンはガティとともに家から逃げ出そうとして、ガティと共に落とし穴に落ちてしまっていたのだ。
娘を失った庄屋は大いに嘆き悲しんだ。その後反省し「何人も愛を妨げてはならない」という思うようになり、その思いを忘れないよう、碑を建てた。それ以来「ガティ(ココナッツミルク)」と「ぺーン(粉)」で作ったお菓子が作られるようになった。
そのお菓子の名前は「カノム・コンラッカンขนมคนรักกัน」。カノムクロックの元の名前だ。
カノムクロックは「お互いが末永く」という意味を込めて、二つの殻がくっつきあうような形になっている。

ちなみに、南部地方では砕いたお米を粉にする道具のことを「クロックボックครกบด」と言う。これはどうやら、「カノムクロック」が語源となってできた言葉らしい。
歴史ある食べ物の由来を調べるのはたのしいなぁ~っと♪
今回参考にしたサイト:
Wikipedia「ขนมครก」(タイ語)2月19日参照
http://th.wikipedia.org/wiki/%E0%B8%82%E0%B8%99%E0%B8%A1%E0%B8%84%E0%B8%A3%E0%B8%81
食べるアジア「カノム・クロック」2月19日参照
http://k-ryosha.jp/essay/TaberuAsia/051125.html
タイ万華鏡-2「カノム・クロック(タイお焼き)1/3」2月19日参照
http://plaza.rakuten.co.jp/thais/diary/200709010002/
タイ万華鏡-2「カノム・クロック(タイお焼き)2/3」2月19日参照
http://plaza.rakuten.co.jp/thais/diary/200709010001/
タイ万華鏡-2「カノム・クロック(タイお焼き)3/3」2月19日参照
http://plaza.rakuten.co.jp/thais/diary/200709010000/
※ カノムクロックの伝説について詳しく知りたい方は、リンク先にある「食べるアジア」と「タイ万華鏡」さんの記事をご覧ください。

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