อิ่วก้วย イウグアイ
中国風揚げ餅菓子
(コロナ流行前にタイに訪れたときの写真で記事を構成しています)
皆さんは、「イウグアイ」というお菓子をご存知だろうか。もしかしたらタイ人でも知っている人は少ないのかもしれない。
元々は中国のお菓子で、お寺の催事や御供物として使われていたらしいが、詳しいことはわからない。タイにも古くからあるお菓子なのだけれど、扱っているお店は少なく僕の知っている限りでは国鉄タラートプルー駅にあるおばちゃんが売っている古い店だけだった。
ところが前回の訪泰で、この幻のお菓子が大量に売られている路地を発見してしまった。
場所は最近できたばかりのMRT「ワットマンコン」駅すぐ近く。
駅を出て、向かい側に渡り、左手の方角に少し歩くと見えてくる、極狭いソイ。Google Mapで調べてみると「ソイ イサラヌパープ」と言うらしい。(この記事の最後に地図があるのでそちらを参考に。)
上の写真の真ん中にある大きな日傘の奥がそのソイだ。
遠目からだとここにソイがあることすらも気付きにくいけど、人並みに揉まれながら歩いていると、「あ、この奥歩いていけるのか」とわかる。そんな狭さのソイ。
入り口は狭いけれど中に入っていくと道幅は広くなる。土産物屋など露店が並ぶ中…
あちこちで見かけるようになるのが、この看板。これこそが幻の中国菓子「イウグアイ」のお店だ。
中には有名なお店もあるのか、かなり大きくお店を構えてやっているお店もあった。大きく「マイミーサーカー」(支店はなし。)と書かれている。
つまりおんなじ名前の店はパクリや名前を騙って商売しているお店だということ。それなりに商売に自信がないと掲げられない看板だね。
見ているばかりじゃ勿体無いので、実際に買ってみることにした。先ほどの大きいお店の近くにあった、少し小さめのお店。
それなりにお客さんもついていて、人気店の様子。
メニューを見てみると、書いてあることも値段も、どの店でもだいたい同じ。
「キャベツ入り 35バーツ」というのが定番らしい。
その他、「豆入り(塩)」「豆入り(甘)」というのがある。これもどちらも35バーツ。
ピーセット(スペシャルサイズ)になると5バーツ値段が上がって40バーツになる様子。
試しにキホンのキャベツ入りと、豆入り(甘)を買ってみた。
親切なお姉さんが手早く商品を包み、箱に詰めてくれる。このお店にして良かった。
イートインスペースは当然無いので、ソイを出てしばらく歩いたところで座れるところを見つけ、箱をぱかりとオープン。
かなり油ギッシュな料理なので、開けるともう油が滲み出ていた。
改めて綺麗に写真を撮り直すと、こんな感じ。
中身を見てみると、こんな風にしっかり具材が入っている。
味は…説明が難しいけれど、外側の皮は「雪見だいふく」の皮(求肥)のような感じ。中に具を詰め込んだ求肥まんじゅうを油で揚げたものが「イウグアイ」だと思ってもらえればざっくり間違いないはず。キャベツ入りは甘くなく、エビやらお肉が入っているのでピロシキ感覚で食べられる。
イウグアイの「イウ」は油を指し、「グアイ」はクイッティオウとかクイジャップと同じで、「粉をこねて作った」という意味なので、イウグアイは「粉をこねて作ったものを油で揚げたお菓子」っていう意味らしい。
すこし油っこいのであんまりたくさんは食べられないけれど、ヤワラートに来たら食べておきたい料理が、また一つ増えたような気がする!
お店の場所と地図
店名: ラーン アーティルンティー3 (ร้านอาตี๋รุ่นที่๓)
MRTワットマンコン駅より徒歩1分。
営業時間:不明(昼過ぎに行けば開いているかも。)


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いま編集中の動画でこの記事の引用をさせていただきたいのですがよろしいでしょうか。もちろんリンクも貼らさせていただきます。