อุเพี้ยขาลาย ウピアカーラーイ
牛の小腸を使ったイサーン風牛腿肉のスープ
奥がとっても深ーいイサーン料理。味付け自体は日本人の味覚にも合っていてたいへん美味しい。
でも、イサーン料理は美味しいだけじゃなくて「え!?そんなものを?」って感じで意外な食材をいろいろ使うことも魅力のひとつだと思う。
もともと(大昔は)農作物がたくさん取れる土地じゃなかったこともあってか、蟻の卵とか沢蟹とか、サバイバルな?食材が多く使われる土地柄。牛や豚の内臓をとことんまで利用して食べるのもイサーンならでは。
そんなわけで、この前タイに行ったとき、「なにかほかの土地じゃあまり見かけない料理ないかなー」と思って、メニュー見て…発見!(^_^) した料理…。それが「ウピアカーラーイ」だ。
「カーラーイ」は直訳すると「縞の足」かな。脂肪と赤身のバランスが縞のように見える足の肉、という意味で要は腿肉のことだ。
で、「ウピア」っていうのはスープの名前のことなんだけど、「ピア」というのはなんでしょうか?(^^;)
タイ語のサイトを巡ってみたところ、このような記述を発見。
<引用始まり>
เหนือเรียก “เพี้ย” คือส่วนที่เป็นขี้อ่อนในลำใส้เล็ก มีรสขม
<引用終わり>
意訳すると…
「ピア」と呼ばれる牛肉の部位は、小腸の中にある柔らかいウンチのことで、苦い味がする。
!!!
いやまあ、知ってたから頼んだんだけどね。(^^
「柔らかいウンチ」と言われると聞こえは悪いけど…要は小腸の中にある未消化物ってことね。。。 うーんそれでもイメージ悪い?しかし皆さん、想像してみてくらはい。サザエのワタ。あれだってまあ言ってみれば「ウンコになる前のモノ」やないっすか。魚介類と獣肉の違いこそあれ、日本人だって食べてきた食材なんですよ~。実際、どっちも苦味があるってことも一致しているし。
個人的にはそんなに違和感なくおいしくいただけました。
ちなみに、この「ウピア」に似た素材で、「(ナム)ディー」と言うのもある。こちらは牛の胆汁のことで、同様に料理に苦味をつけるのに使われる。ウピアは汁物、ディーはラープと一緒に…と、使い分けもされているみたい。
食材は!!だけど、料理は単純で、イサーン風スープ「ゲーンオム」のバリエーションの一種らしい。
スープの色が妙に赤くて、これがピアなのかと思ったけどそうでもないのかも。(一緒にいれているナムプリックの色かな? )苦味を増すためにピアを入れる、と聞いていたけど、僕が食べたウピアカーラーイはそこまで苦くなかった。むしろ、独特のコクを生んでいると言ったほうが正しいかもしんない。
スープは最後まで頂きました!!!
今回参考にしたサイト
“โม้เฮฮามาที่หนึ่ง สาระจึงมาที่สอง ส่วนเรื่องอื่นนั้นเป็นรอง เรื่องใหญ่ต้องกินลูกเดียว “(タイ語サイト)
仏暦2555年10月8日の書き込みと、仏暦2556年3月17日の書き込みを西暦2014年11月24日に参照
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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

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