【京都のタイ料理屋】 京都市役所前「トルビアック」で食べた『ゲーンパー』


既存のお店だけでなく、知らないうちに新しいお店もニョキニョキっとできているね!京都のタイ料理屋。
このお店も2016年12月にオープンしたお店だけど、全くノーマークだった。なかなかレベルの高いお店だ。

お店の名前は「トルビアック(TOLBIAC)」という。うーん、全くタイ料理屋っぽくない名前だね!

お店のホームページによると、「ベトナム料理屋やタイ料理屋が多く東南アジア人街としての一面を持ち合わせた、カオスなパリ13区の中華街 ジャン=リュック=ゴダール監督のフランス映画「中国女」の世界観」…ということで、フランスのパリの中華街にあるアジア料理店をイメージにしているみたい…。そう来ましたか!

実はこのお店、隣が「ベルヴィル(BELLEVILLE)という名前のフランス料理屋さん。実は厨房は繋がっていて、ひとつだけ。店主らしき人が両店舗で注文を受けた料理を一人でフライパンを振るって作っていた。

いやいや!絶対忙しいでしょそれ! 厨房が戦場になっている様子が目に浮かぶ。

ちなみに食べに行った時点では、トルビアックの営業は朝と夜のみで、朝はベトナム料理をメニューとしていたんだけど、FBを見ていると最近営業形態が変わったらしく、「通常営業の夜と、完全予約制の朝のみの営業でしたが、2月より、昼も予約制で稼働します。お昼にも、夜と同様にタイ料理をお楽しみいただけるようになりました。これからは、タイ料理屋(昼夜)が、朝になると朝限定でベトナム料理屋にかわる、と思ってください。」とのこと。

いやいや!いつ寝てるのそれ(゚д゚)!

ストイックすぎる店主に、只々脱帽するしかないお店なのだった…。

で、店内。写真では写しきれないんだけれど、やはり雰囲気がいい。今まで行ったタイ料理屋とは一線を画する御洒落っぷり。無造作に置いてある箱や麻袋もなんだか凄く御洒落。

…一人で来なくてよかった!

お店は予約制で、ゆっくり時間をかけて食事を楽しむスタイル。小さい間取りの店内で、食事していたのは最初から最後まで自分達だけだった。正にシェフにオーダーメイドの料理を作ってもらうという感じ。

メニューはいくつかあるけれど、トムヤムクンとかガパオライスとか、そういうどの店でも味わえるような料理はあまり無く、どちらかといえばあまり日本のタイ料理屋では扱わないようなメニューが並ぶ…。かなりの拘りが感じられるね!!

比較的メジャー級の料理2品と、ちょっぴり日本ではマイナーなお料理2品を組み合わせて注文してみた。


まずは飲み物。これは…タイでも定番の豆乳!

タイでなら、コンビニで必ず売っている瓶売りの豆乳が出て来た。これをおしゃれと思ったことはなかったけれど、この店でこういう風に出されると何だか凄くしゃれた飲み物に見えて来るな…。 ゴクリと飲むと、懐かしい味!!


ヤムヌア(はーぶたっぷり 牛肉のサラダ)。 盛りつけ方が華やか!上にたっぷりミントが乗せられて出て来た。

日本の牛肉はタイのより美味しい。結果、日本で食べるヤムヌアは身も柔らかくて実に美味しい。


次に出て来たのは、「ゲーンパー(森のカレー)」。これはなかなか日本ではお目にかからないメニュー!ココナッツミルクを使わないカレーで、カレーと言っているけど汁物に近い。この写真ではハッキリしないので、具材を掬ってみると…。


こんな感じ!中からゴロゴロと具材が出て来た。特徴的なのはやはり、生コショウとクラチャーイ(กระชาย ゴボウと生姜の風味を合わせたかのような風味を持つ野菜)やね!「奈落」さんへ行った時も感動したけれど、日本でなかなか手に入らない野菜をわざわざ取り寄せて、お店のメニューに載せようという気概がスゴい!

「こだわりのタイ料理屋かどうか、見抜くコツ」は、この生コショウとクラチャーイを使った料理をメニューに載せているかどうかなんじゃないか、と思えてくるなぁ〜。笑

ゲーンパーの味わいは、やはり同じく生コショウとクラチャーイを使った炒め物、「パッチャー」に似ているな。あれの汁物バージョンだと思ってもらえたら、ほぼ間違いないね! …って、パッチャーの味がわからへん人には伝わらんやろ!(セルフでツッコミ。)


続いて来たのが、「ガイパッポンカリー」。鶏肉のカレー炒め。カニ肉で作るのが一般的なので、鶏肉で食べるのは珍しいかな?タイだとカレー粉がある場合は町食堂でも作ってくれる料理やね〜。カレーと卵の合わさった味わいは、自分の中ではもはや定番の味わい。家でも海老買って来て何度か作ったな〜。


最後に持って来てもらったのが、クアクリン。南部風のターメリックと肉の炒め物やね。メニューは鶏肉だったけど、豚肉の料理が二連続になっちゃうので豚肉に変えてもらった。 「クアクリン」ってどっちかと言うとムスリム系の料理なので、逆に豚肉で食べるのって新鮮。

味は、ターメリックの苦味がやや出ちゃってたような気もするけど、刺激があって旨かった!(クアクリンは本場タイでも激辛に属する料理。)


デザートとコーヒーも美味しい。プリンは明らかに?タイというよりフランスっぽい。プリントとコーヒーを共に頂けば、ふうーっと一息落ち着いた気持ちになる。いやぁ満足満足。


個性的なお店なので料理の方もかなり期待したけれど、その期待にちゃんと答えてくれた、嬉しいお店だった。

料理も美味しい。雰囲気もいい。隣のフランス料理屋にも行ってみたくなるなぁ。

お店の場所と地図

店名: トルビアック

営業時間: 夜営業は18:00~21:45(L.O.)

詳細はFBにて。https://www.facebook.com/tolbiackyoto/

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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