素朴な見た目が食欲をそそる『カノムバービン』

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ขนมบ้าบิ่น カノムバービン
とんちき菓子
前回に引き続き、クレット島で見つけたお菓子の紹介。(^^
名前を「カノムバービン」と言う。
「バービン」というのは、まあ、おバカとかちょっと頭がおかしい人、みたいな意味。
直訳すぎると本当に変な名前なので、「とんちき菓子」と訳してみたけどどうかな?(^^;

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クレット島のとあるお店にて。ここのは人気があるらしく、結構よく売れていた。お店の雰囲気もなんとなくいいね。タイランドノスタルジーって感じかな?

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お店で店員さんが一生懸命お菓子を焼く姿は日本のたこ焼き、大判焼き、たい焼きあたりを想起させ、
日本人でもなんとなく懐かしい感じがするね。

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カノムバービンは手軽に作れるお菓子のようで、クレット島の中でもあちこちで売っていたよ。
このお菓子、タイ人が聞いても変な名前なはずだけど、どうしてこんな名前になったのか。どうやら名前の由来はふたつあるらしい。
ひとつは、チャックリー王朝(現王朝)時代にこのお菓子ができ、発案者の名前から「カノムパービン(ビンおばさんのお菓子)と呼ばれたという説。パービンが訛って「カノムバービン」になったんだって。いやいや!せっかく美味しいお菓子を発明したビンおばさん、名前がおバカになっちゃって可哀想すぎでしょ。(汗)
もう一つの説は、このお菓子はフォイトーンとかと同様アユタヤ時代にポルトガルから入ってきたという説。「เกลชาดาซ เดอ กรูอิงบรา (Queijadas de Coimbra)」というお菓子が元となり、タイに入って姿を変えカノムバービンとなったんだって。んん〜、Queijadas de Coimbra?英文字を見てもどう呼んでいいのかいまいちわからない…。タイ人も同様だったようで、発音が難しいので言葉の最後だけとって単に「บรา(ブラー)」と呼んでいた。これがバーになり、後にビンという言葉が加わってカノムバービンという名前になったという。
Queijadas de Coimbraは本来バターで焼いてチーズをかけるお菓子だけど、タイに来てチーズの代わりにココナッツファインをかけて作るようになったんだって。
…うーん、どっちかといえば、Queijadas de Coimbra語源説のほうが信ぴょう性あるような気がするなあ?

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見た目の通り、中はもちもち、外はカリっとした味わいだった。ココナッツ風味で、甘さ控えめ、食べやすい。
買ってすぐ食べるのが正解な気がする。このお菓子はたまーに街中の市場とかでも見かけるかも。
お菓子の出会い、まさに一期一会。今度出会ったらまた購入だね!
今回参考にしたサイト:
มารู้จักขนมบ้าบิ่น ของหวานชื่อแปลกของไทยกัน(タイ語サイト)

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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