NHK「アジア食紀行」でも紹介されていた謎の食材!『ゲーンカイパム』を食べてみた。


แกงไข่ผำ ゲーンカイパム
ミジンコウキクサのスープ

いちおうこのブログの更新のためにも、タイ料理関係の情報は絶えずチェックしている今日この頃。

もう1年以上前になるけれど、NHKの番組で「コウケンテツが行く アジア食紀行」という番組をやっていた。
そのときたまたま番組を見ることができたのだけれども…。

自分もけっこうタイ料理ブログなんぞをやっているので、こういう番組を見るときは気合が入る。

負けず嫌いなんだろうか。自分の知らないことをテレビでコウケンテツが喋っていると、なんだかちょっと悔しいのである。笑

自分が番組を見たときは、北タイの食紀行をやっていた。まあ、大体は聞いたことある料理だったり、はっきり名前は知らなくともなんとなく見たことはあるな…というお料理が続いたのだけれども、一つだけ「??」となる見たことも聞いたこともない料理を紹介していた。

その料理の名は…「ゲーンカイパム」。番組では、単に「パム」とい。う名前で食材を紹介していたように記憶する。「パム」もしくは「カイパム」と呼ぶらしい。番組のテロップを元に説明すると「海藻ではない。苔とかもとも違う」という極々小さいツブツブが集まった、なんとも形容し難い緑色の食材だ。

「あっさりしていておいしい」と紹介していたその味は、どのようなものなのか。気になる!

というわけでタイに行った時に実際に食べに行って来たよ。


そんな珍しい食材、簡単に食べられるんかいな?と心折れそうになっていたけれど、ななんとあの虫料理で有名なレストラン、「クロックマイタイラオ」で扱っていて、メニューとして出している様子。これは注文するしかない!!

以前紹介した「オタマジャクシのホーモック」に行った時に、何を隠そうこの料理も頼んでいたのだ。


じゃじゃんと集まったお料理たち。

この日は同行した友人が急用で、急遽お店で食べるのではなく友人宅に料理を持ち帰って食べることになったのだ。


オタマジャクシの料理を味わって盛り上がって来たところで!? いよいよ来たタイの珍食材「パム」を使った料理を口にすることに。
袋から開けると…うお!ぷちぷちや!

海ぶどうのまん丸いつぶつぶを、もっとずっと細かくした感じかな?

いろいろ調べて見たんだけど、実はこの「パム」というのは、日本でも栽培されているものなのらしい。

日本語でのお名前は… 「ミジンコウキクサ」。

いやいや!食べ物の名前ちゃいますやん! 笑

どうやら日本では、ミジンコウキクサの主な使用用途は…メダカの餌らしい!

食べ物扱い全くされてへんやん!笑

しかし皆さん。侮ってはならない。「ミドリムシ」をご存知だろうか。あれだってどう考えても、「ヒトの食べ物になる」と想定されていたとは思えない!

先駆者たちから見たら食べ物ともなんとも思えなかったものでも、後から調べて見ると非常に理想的な健康食品だった!なんてことはままあることなのだ。たぶん。

「ミジンコウキクサ」も一見すると「え?これ、食べられんの?」って感じだけれど、ビタミンやミネラル、カロチノイドなどの栄養素を豊富に含んでいるらしい。正直いつ「試してガッテン」辺りが取り上げてもおかしくない、大いなるポテンシャルを秘めた食材なのである。ココナッツオイルブームも一息ついた昨今、次の健康食ブームの担い手として「ミジンコウウキクサ」が紹介される日も…もしかしたらそう遠い日ではないのかも!

植物としても大変レアな存在だ。これって実は「世界最小サイズの種子植物」と言われている大変珍しい浮き草なのだ。全体の大きさは0.5、6ミリくらいしかなく、根とか葉とか茎とかの区別はないんだけれど、立派に植物として成立しているらしい。

侮れないぞ!ミジンコウキクサ。 侮るな!ミジンコウキクサ。


パクッと食べて見た。料理自体は…ほぼケゲーンリエンとか、ゲーンオムといったイサーン料理のスープに近い感じだね。当然そこにパムが入っているのが、大きく違うところ。海ぶどうをもっと細かくしたような食感で、ぷちぷちというか…ざらざらというか…。カニの卵の食感にちょっと近いな〜と感じた。

ミジンコウキクサを食す先駆者となりたい人は、断然食べて見たほうがいいかも!

ちなみに友人は「オタマジャクシの料理よりこっちの方が美味しい」と言っていた。w

お店の場所と地図

店名      : クロックマイタイラオ(ครกไม้ไทยลาว)
営業時間    : 毎日 11:00 – 23:00
この料理のレア度: ★★★★★★(タイ人でも食べたことがある人は少ないはず。)
お店の場所   : かなり遠い…。タクシーで行くのが無難。

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2011年、タイ在住の頃にブログを開設。現在は日本に帰国し九州地方に生息中。(実家は京都なので、京都のタイ料理屋を巡るのも趣味。)現在も年に1回はタイに遊びに行き、美味しいものを食べ歩いている。

 

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